リウマチ科
rheumatology

リウマチとは

膝を抑えている男性

人体に侵入した異物を排除する働きを免疫と言います。 免疫の異常をおこす代表的な病気が関節リウマチです。 関節リウマチは免疫が何らかの理由により誤って関節の滑膜に炎症が生じ、その結果関節の骨や軟骨が破壊され、関節の動きが悪くなったり炎症による痛みを生じさせたりすることがあります。炎症が続くと日常生活が不自由になり、人によっては内臓の病気も生じます。 早期にリウマチと診断し、抗リウマチ薬(メトトレキサートなど)やバイオ医薬品の使用により早期であればリウマチの進行を止めることが可能になりました。これらと炎症を抑える痛みをとる薬とを併用して関節リウマチの治療が行なわれます。 膠原病の代表は病気に罹っている人数では関節リウマチが最も多いのですが、そのほかに代表する病気には全身性エリテマトーデス・強皮症 ・皮膚筋炎/多発性筋炎・結節性多発動脈炎・混合性結合組織病などがあり、当院の外来にても継続しての治療をしています。

リウマチ科で診断できる主な疾患

リウマチ科では、関節や筋肉、免疫系に関連するさまざまな疾患を診断・治療します。 ここでは、リウマチ科でよく診断される代表的な疾患について説明します。

関節リウマチ

関節リウマチは、免疫系が自分の関節を攻撃することで発症する慢性の炎症性疾患です。手や足の関節に痛み、腫れ、こわばりが現れ、特に朝起きたときに症状がひどくなることがあります。 進行すると関節の破壊を引き起こし、最終的には動きが制限されることもあります。

リウマチ性多発筋痛症

リウマチ性多発筋痛症は、全身の筋肉に痛みとこわばりが生じる病気です。 特に肩や股関節周りの筋肉に強い痛みを感じることが多く、夜間に痛みが強くなることがあります。 高齢者に多く見られ、場合によっては、関節リウマチやその他のリウマチ性疾患を合併することもあります。

全身性エリテマトーデス

全身性エリテマトーデスは、免疫系が体のさまざまな臓器を攻撃する自己免疫疾患です。皮膚や関節に症状が現れやすく、蝶形紅斑という特徴的な顔の発疹が見られることがあります。 その他、腎臓や心臓、肺などにも影響を及ぼす危険性もあります。

強皮症

強皮症は、皮膚が硬くなる病気で、免疫系の異常により皮膚や内臓の組織が厚く、硬くなることが特徴です。 症状は手指や顔、脚の皮膚の硬化から始まり、進行すると内臓にも影響を及ぼすことがあります。 呼吸困難や消化器症状を引き起こすこともあるため、早期の診断と治療が重要です。

皮膚筋炎

皮膚筋炎は、皮膚と筋肉に炎症を引き起こす疾患で、筋肉の力が低下し、歩行や立ち上がりが困難になることがあります。 皮膚には紫色の発疹や斑点が現れることが特徴です。 進行すると、内臓にも影響を与える可能性があり、治療が遅れると深刻な結果を招くことがあります。

シェーグレン症候群

シェーグレン症候群は、涙腺や唾液腺など、体の分泌腺に影響を与える自己免疫疾患です。 主な症状は、乾燥した目や口、喉の渇き、関節痛です。この疾患は、関節リウマチや全身性エリテマトーデスと関連して発症することがあります。 進行すると、内臓に影響が及ぶこともあります。

痛風

痛風は、尿酸が体内に蓄積し、関節に結晶を形成することによって引き起こされる疾患です。 特に足の親指の付け根に激しい痛みを伴うことが多く、急性の発作として現れます。 高尿酸血症が原因であり、食事やアルコール、肥満などが関係しています。

偽痛風

偽痛風は、痛風と似た症状が現れるものの、尿酸ではなくカルシウムの結晶が関節に溜まることによって引き起こされる病気です。 特に膝や手首、足首に痛みが生じ、急性の発作として現れることが多いです。 痛風と違って、高尿酸血症は原因ではありませんが、老化や関節の損傷が関連しています。

乾癬性関節炎

乾癬性関節炎は、皮膚疾患である乾癬が原因で発症する関節炎です。 皮膚に赤くて鱗状の発疹が現れ、それが関節に炎症を引き起こします。 特に指や手首、膝に症状が現れることが多く、皮膚と関節の両方に影響を及ぼします。 乾癬性関節炎は、関節の変形を引き起こすことがあるため、早期に治療することが重要です。

リウマチの初期症状

リウマチの初期症状は、日常生活に支障をきたす前に気づくことが重要です。 初期段階で早期治療を開始すれば、症状の進行を抑え、関節の損傷を防ぐことが可能です。 初期症状には以下のようなものがあります。

関節の痛みとこわばり

膝の炎症

リウマチの初期には、特に朝起きたときに関節が痛み、こわばることがよくあります。 最も影響を受ける関節は手や足の指、手首、膝などです。 日中に改善されることが多いですが、症状が続くと関節の動きが制限されることもあります。

関節の腫れ

女性のふくらはぎ

リウマチの初期症状として、関節に腫れが見られることがあります。 特に手や足の指、手首、膝などの小さな関節に腫れが生じ、触れると痛みを感じることがあります。 腫れは炎症が原因であり、進行すると関節の形が変形することもあります。

疲れやすさと倦怠感

倦怠感

リウマチの初期症状には、体全体に感じる疲れやすさ、倦怠感もあります。 これらの症状は、免疫系が異常に反応することによって引き起こされます。 日常的に疲れを感じ、休息をとっても十分に回復しない場合は、リウマチが原因の可能性があります。

発熱と食欲不振

手を額にあて体調が悪い女性

初期のリウマチでは、軽度の発熱や食欲不振を感じることがあります。 これらの症状は炎症の一環として現れ、病気が進行する前に見逃しやすいことがあります。

症状が悪化した場合のリスクと注意点

早期の診断と治療

リウマチの症状が進行すると、関節に深刻な影響を与えるだけでなく、全身の臓器にも悪影響を及ぼす可能性があります。 また、リウマチの進行により、関節が変形したり、痛みやこわばりが悪化し、日常生活が困難になることがあります。 治療が遅れると、治療が難しくなり、関節の破壊や機能喪失が避けられなくなることもあります。 症状が悪化しないようにするためには、早期の診断と治療が不可欠です。

当院のリウマチ科の特徴

当院のリウマチ科では、患者様一人ひとりに最適な治療を提供するため、設備を整え、幅広い対応が可能です。 リウマチに関する症状でお困りの方々に、安心してご利用いただけるよう、私たちは常に患者様目線での医療を心がけています。

すべての検査が行える医院体制

診療室

当院では、リウマチ科に必要なすべての検査を医院内で完結することができます。 それぞれの症状に対応できるように検査機器を完備しており、関節の炎症や骨密度の測定、血液検査など、必要な検査を迅速に行い、正確な診断を提供します。 これにより、患者様は一度の来院で全ての診療を受けることができ、効率的かつ負担の少ない治療を実現しています。

内科での診療も可能

カウンセリングルーム

当院は内科の診療も行っており、リウマチの治療に加えて、高血圧や糖尿病などの他の疾患にも対応可能です。 リウマチの患者様には、高血圧や糖尿病などが併発している場合もありますが、内科診療も行えるため、複数の疾患を同時に治療・管理することができます。

他院で断られた方でも診療可能

外観

当院では、患者様を基本的にお断りしない医療体制を整えています。 リウマチ科に関して、他の病院で診察を断られてしまった方でも、当院では診療を行うことができます。 どんな症状であっても、まずはご相談いただき、必要な治療をご提供できるよう、最善を尽くします。 また、車での来院が可能で、50台分の駐車スペースを完備しており、足が悪い方でも安心して通院できます。 広々とした院内で、ふらつきや歩行が不安な方にも優しい環境を提供しています。

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